iDeCoはいつから始めるべきか?

iDeCoとは、個人型確定拠出年金の愛称のことで、平成13年に施行された確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度です。

 

公的年金だけでは、老後資金が不安であり、老後のための資産形成をきちんと行っておきたいという人たちをサポートするための私的年金です。iDeCoには、加入を促すための、いくつかの税制優遇があり、加入者にとっては、それが大きな魅力になっています。

 

ここでは、iDeCoのメリットを押さえつつ、いつ、iDeCoを始めればいいのか、iDeCoの始め時について、解説しましょう。

 

 

iDeCoについて知っておきたい3つのメリット

ここまでも何度もiDeCoのメリットについては、ご説明してきましたが、いつ始めるかを考えるために、もう一度、iDeCoのメリットについて、軽くおさらいしておきましょう。

 

1.掛け金が全額所得控除される!

 

あなたが、「iDeCo」に拠出した掛け金は、全額所得控除されます。例えば、毎月の掛け金が1万円の場合、年間12万円が所得控除の対象となり、年末調整や確定申告で還付されます。iDeCoのメリットの一つです。

 

 

2.運用益も非課税で再投資に回される!

 

一般的に、投資信託や株式投資などの金融商品を運用すると、運用益に源泉分離課税20.314%が課税されますが、「iDeCo」の場合、運用益は非課税で、再投資に回されます。この差は、大きいですよね。

 

3.受け取るときも大きな控除がある!

 

他の金融商品と異なり、iDeCoの場合は、受取り時にも税制優遇が受け取れます。iDeCoは、一時金、または年金として受け取れますが、一時金の場合は、退職所得控除、年金の場合は、公的年金等控除の対象となります。

 

 

iDeCoは、早く始める方がよい?

以上の3つのメリットを押さえつつ、iDeCoは、いつ始めるのがいいのか?始め時のベストタイミングはいつかについて考えてみましょう。

 

1番目のメリットである「掛け金は、全額所得控除される」という点を考えれば、iDeCoでは、運用益の有無や多寡にかかわらず、掛け金を払うことだけで、所得税や住民税の負担が軽減されることになります。

 

だからといって、いくらでもiDeCoにつぎ込むことができるかというと、そうではありません。掛け金には、条件に応じで上限額が設定されています。企業年金のない会社員の多くは、月23,000円、自営業者は月68,000円が上限です。

 

掛け金に上限があるのなら、掛ける期間を長くして長期で運用すれば、iDeCoのメリットをより享受できることになります。そのうえ、iDeCoは、過去にさかのぼって掛け金を拠出することはできません。

 

つまり、税制優遇を最大限に生かしたければ、できるだけ早い段階でiDeCoを始めるに越したことがないと言えます。

 

結論は、iDeCoは、できるだけ早くに始めるのがよいということになります。

 

iDeCoを、遅くから始めたらどうなる?

先ほどの項で、iDeCoのメリットを最大限に生かしたいなら、できるだけ早くに始めましょうとご説明しました。

 

それでは、ある程度以上の年齢になった場合、iDeCoに入ることは、無駄なのでしょうか?答えは、ノーです。たとえ、40代、50代などになってからでも、iDeCoの3つのメリットは、当然受け取ることができます。

 

ただし、年齢を重ねてからiDeCoを始めた場合、いくつかの制約があることだけは、押さえておきましょう。

 

 

その一つが、遅くにiDeCoを始めた場合、iDeCoだけで、必要で十分な老後資産を準備するには不安が残るという点です。

 

さらに、遅くにかけ始めた場合、60歳になっても引き出しができない可能性があるという点です。つまり、60歳からiDeCoの老齢給付金を受け取るには、原則として10年以上の通算加入者等期間が必要となります。

 

例えば、55歳でiDeCoを始めた場合、60歳までには5年間しかないので、60歳では受け取ることができません。

 

こういう意味からは、iDeCoは、できるだけ早い段階で加入することが大切なのです。

 

 

iDeCoの加入時期と引き出し可能年齢について

iDeCoは、できるだけ早くに加入することが望ましい理由がわかっていただけたと思います。60歳から受け取るためには、10年以上の通算加入者等期間が必要になります。

 

いろいろな事情で、iDeCoへの加入が遅れてしまった場合、始めた時期と、引き出し可能年齢をまとめました。加入者等期間に応じた受給年齢は、下記の通りです。

  •  10年以上    :60歳
  •  8年以上10年未満:61歳
  •  6年以上8年未満:62歳
  •  4年以上6年未満:63歳
  •  2年以上4年未満:64歳
  •  1年以上2年未満:65歳

 

※ 通算加入者等期間とは、毎月掛け金を拠出していた期間と、拠出をやめ、運用だけを行っていた期間の合算した期間のことです。

 

 

まとめ

 

iDeCoをいつ始めるべきなのかについて、ご説明しました。iDeCoの税制優遇を最大限活用し、なおかつ、60歳になったら受給しようと考えるなら、できるだけ早くに加入することがおすすめです。

 

たしかに、人生のさまざまなステージで、掛け金をかけ続けることはしんどいこともありますが、掛け金を一時ストップし、運用だけしている期間も考慮されるわけですから、ぜひ、早めに加入したいですね。