iDeCoの元本割れした時の対策法

iDeCoとは、3つの税制優遇を受けながら、老後のための資産形成を行う私的年金です。月々の掛け金が全額所得控除、運用益が非課税、受取り時も所得控除が、3つのメリットとなります。

 

iDeCoの商品には、元本確保型の定期預金や保険、そのほかに投資信託があります。定期預金や保険では、iDeCoの大きなメリットの一つ、運用益が非課税というメリットを享受できません。さらに、iDeCoには、口座維持手数料がかかりますから、場合によっては元本割れする恐れもあります。

 

そのようなことから、iDeCoで初めて投資信託を始めたという方も多いようです。投資信託というのは、言うまでもなく日々刻々、値動きがあります。もちろん、元本割れする局面もあります。投資初心者の方は、慌てふためいて、どうしていいか分からなくなることが多いようです。

 

iDeCoが元本割れしたときに、どう対処すればいいのか、詳しくご説明します。

 

パニック売りはNG!

iDeCoでは、定期的にiDeCo運用報告書というものが送られてきます。そこに、あなたの資産が元本割れしていると書かれていたのを見た時、たいていの人はショックを受けます。投資になれている筆者でも、「どうしよう?」と一瞬悩みます。まして、投資初心者の方ならなおさらです。

 

投資初心者の場合、「元本割れ」ということでショックを受け、冷静な判断ができなくなります。「元本割れ」「元本割れ」「とにかく売らなきゃ!」と大慌てで、売却する人が多いようです。これをパニック売りといいます。

 

これは、絶対に避けるべき対処法です。というより最悪の対処法といえるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

慌てず、待つ!

すべきことは、冷静になること、状況を見極めることです。落ち着いて、現状を分析する余裕を持ちましょう。とにかく、バタバタしないこと!待つこと!これが大切です。

 

iDeCoは、60歳までという長期のスパンで運用を行い、老後の資産作りをします。40代で初めても20年弱、20歳からなら40年近くの投資期間があります。

 

iDeCoのような長期積立投資では、定期的に、一定額で購入することで、相場の上昇局面では購入口数が減り、下落局面では増えることによって、平均購入コストを抑えるという手法がベストです。

 

そう考え、一時的な元本割れも、長期のスパンの中の変動の一部と割り切り、短期的な価格変動に一喜一憂しないで、ドーンと構えていることが大切です。

 

 

資産配分を見直す!

iDeCo加入時には、「このぐらいの掛け金で、このぐらいのリターンを」という目標を考えたことだと思います。

 

それに対して、多少の元本割れにも、長期的展望に立って、どっしりと構えておきたいところですが、やはり、このままだと目標リターンを下回る恐れがあると判断できる場合には、投資プランの見直しを検討することも必要です。

 

iDeCoの商品には、株式や債券の投資信託の他、定期預金や保険などの安定資産もあります。あなたの資産割合を、少々安定資産にシフトさせてみるのもいいかもしれません。

 

ただし、iDeCoには、月々手数料がかかるため、安定資産だけでは、これらのコストを上回ることが難しい可能性もあるので、一定のリスク資産も保有しておく方がいいでしょう。

 

 

 

 

 

 

相場急変時には、一時的アセットアロケーションも!

アセットアロケーションとは、資産(アセット)の配置(アロケーション)を見直すことを言います。

 

iDeCoは、長期のスパンでの運用ですから、途中には大きな相場急変に遭遇することもあるかもしれません。そんな時は、相場環境が落ち着くまで、一時的に資産を債権や定期預金などに移すことで、iDeCo資産を守るという選択も可能です。

 

iDeCoのアセットアロケーションには、配分変更とスイッチングという方法があります。配分変更とは、今後積み立てる商品の購入比率を変更することで、スイッチングとは、すでに購入済みの商品を別の商品に買い替えることです。いずれを選択するかは、状況やあなたの資産状況に合わせるといいでしょう。

 

iDeCo資産の定期確認とメンテナンスを忘れず!

iDeCoとは、個人型確定拠出年金のことで、掛け金の額や、投資先などを自らの判断で行うこととなっています。

 

iDeCoでは、申し込んだらそれで終わり、毎月自動的に掛け金が引き落とされるだけという消極的な姿勢では、大きなリターンは期待できませんし、リスクに遭遇する可能性もあります。

 

それらのことを避けるためには、最低でも1年に1回、送られてくる運用報告書をもとに、現状の運用実績や今後の目標リターンなどをチェックしましょう。

 

これらのことをしっかり行っていれば、たとえ元本割れを起こしてもパニックになることはありません。年に一度のiDeCo資産の確認とメンテナンスを忘れず行いましょう!

 

 

まとめ

 

「元本割れ」というのは、だれにとってもうれしくない言葉です。しかし、それにどう対処するかによって、後の結果が大いに違ってきます。

ここでご説明した正しい対処法をよくご理解いただき、あなたのiDeCoを守り、そして、時には果敢に攻めに出てみてください。